ぼやきの場所

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呪術249話ネタバレ有りのあれそれ

 本誌のネタバレなので伏せておきます。今回はそこまで毒々しくないと思う(当社比)

 

 

 羂索の最期とか虎杖の役割とか、色々と明かされたんだけど頭に残ってるのは「――体は剣で出来ている」だけでした! いやだってコピー能力使うキャラクターの心象風景が具現化すると無数の剣が突き刺さってて壊れたらそれっきりって、ねえ!? そういやFGOで日本刀バージョンも登場してましたねえ! そこそこの年月を型月厨として過ごしてるのでもうそこしか印象に残らなかったです本当。無限の剣製としての効果を考えれば乙骨先輩の領域として登場するのもさもありなん、なんだけど。登場するなら虎杖が使うんかなと思ってたんで。そっちかーみたいな気持ちもあった。いうて無限の剣製ってエミヤが使うとき必ず負けてるからまあ……。

 で、ですね。読みながらふと思ったことがありまして。この漫画って作者の“好き”を詰め込んだ漫画なんだろうなと。好きだなと感じたものをそのままひたすら詰め込んでると言えば良いんかな。何かしらの情報に触れて、それを好きと感じた後に表現するときって必ず自分のフィルターにかけられるわけじゃない。出力する人間がオリジナルとは違う自分という人間になるんだから、そこには必ず自分の主観や解釈が混ざってくる。でも、作者はそのフィルターが極端に薄いんじゃないかなって感じたのよね。それの良し悪しについて言及するのは避けるけど、少なくとも悪意100%ではなさそうだなって。

 

 そういや以前ある方と呪術の話をしているとき、持つ者と持たざる者がきっぱり分かれてるよねーって話題になったのさ。それと型月というか、運命作品を交えて考えてみると結構面白い考察ができたので記録として残しておこうかな。

 運命作品、SNやEXTRA、FGOは主人公が持たざる者なんだよね。奴らが持っているのはそれぞれ微妙に違うけど、少なくとも魔術の才能でないことは確か。意志の強さとも往生際の悪さとも形容できる打たれ強さが彼ら彼女らの武器であって、“何者か”になれる何かを持っているわけじゃない。それを追求したSNの士郎は結局エミヤという成れの果てで守護者がどんなものか少し知れば、元来の彼も同じだってことはわかると思う。それでもエミヤは闇落ちの姿じゃないんだから怖いよね。エミヤオルタの誕生秘話まじでキツかったです……。閑話休題。奴らはその意志の強さだけで持つ者たちに打ち勝っていく。持つ者たちを惹きつけ、魅了していく。虎杖が徹底して何も持たせてもらえなかった理由、理想云々の話と合わせるとここにありそうだなと。自らの善性、理想、そういった心ひとつで困難に立ち向かっていく的な。

 こうして照らし合わせていくと、ひとつ欠けているものがあって。あの作品のラスボスって「この世すべて」を冠するのよね。この世全ての悪、この世全ての欲、何だったらこの世すべての全部が敵になったりとかね。で、あるならば当然呪術にも登場すると思うんさ。いうて運命作品でそれらが完全に顕現した例はFGOだけかな? とはいえあれは少し特殊だけど。SNを例に取るのであれば言峰やら間桐が目論んではいるし、実際一歩手前まではいくけど完全顕現は抑止力によって排除される対象になっちゃうし。確かギリギリであの作品は抑止力案件を避けてた事態のはず。ルートによってどうなるかが変わるSNで1番有り得そうなのはUBWルートなんだけど、そうなると宿儺がはちゃめちゃに情けないやられ方しそうですね……。

 

 そこそこのクライマックスに差し掛かってはいるけど、羂索が完全退場したので宿儺がラスボス確定かな。虎杖出生の秘密とか、気色悪い細工とか諸々は宿儺の口から説明されるのかしら。同時進行しているはずの秤パイセンvs裏梅もどうなっているか凄く気になる。それとマキ先輩まじどこ行ってるんすか……? 秤パイセンの応援ですか……?

 虎杖と魂絡みのあれそれは真人の頃から言及があったけど、九十九の研究ノートで更にその力を増したって感じなのかな。確かあれもまだ回収されていなかったよね。天元様は事態が収束しても元通りにはなれなそうな感じになってるけど大丈夫そう? 羂索と天元、宿儺の関係というかそういうのも宿儺が明かしてくれるとスッキリできるけど尺的にちょっと厳しいかな……どうだろうか。

 

 そんなこんなです。話単体の感想ではないけど今週分読んで思ったことなので感想です。おわり。